「女性ホルモンのゆらぎ」という言葉を耳にしたことはありますでしょうか。
女性ホルモンのゆらぎは、女性の体内で周期的に変動するホルモンのレベルを指し、特にホルモンバランスが変化しやすい「閉経前後の10年」は、「ゆらぎ期」と呼ばれることもあります。
女性の心と体に影響を与えるホルモン
エストロゲン(卵胞ホルモン)
女性ホルモンの一種で、卵巣で生成され、乳房の発達や皮膚、骨、筋肉、脳、自律神経などの働きに関与し、骨密度や皮膚の健康、心血管系の機能に大きく影響します。分泌量は30代でピークに達し、更年期で現象していきます。
プロゲステロン(黄体ホルモン)
月経の後半で卵巣から分泌されます。プロゲステロンが多すぎる場合、心身の不調や、肌荒れ、情緒不安定、眠気、だるさ、腰痛などを引き起こします。
ゆらぎ期の症状をセルフチェックしてみましょう
●朝、目が覚めているのになかなか布団から出られない
●天気がいいのに、前向きな気持ちを持てない
●化粧ノリが悪くなったと感じる
●目が乾きやすくなった
●運動をしていないのに動悸が止まらない
●気温や室温が低くても、顔がほてる
●何でもないミスが以前より増えた
●急に不安になる
●食事中に汗が止まらなることがある
●イライラする
●涙もろくなった
●めまいがする
●寝付けない
●夜中に何度も目が覚める
いくつ当てはまりましたでしょうか。
ゆらぎ期に起こる体の変化や、ホルモンバランスの変化により、心や体に不調が起こりやすくなる更年期。ゆらぎ期世代の女性の方は、上記のような症状で悩まれている方が多くいらっしゃいます。
症状を改善のために、まずはお気軽にかかりつけ医に相談してみることをおすすめします。
不快な症状を改善するためには?
バランスの取れた食事
栄養バランスのとれた食事が大切です。特にカルシウムやマグネシウム、ビタミンB6などを含む食品を摂取することが、月経前症候群(PMS)などの症状を和らげるのに役立ちます。
運動
適度な運動はホルモンのバランスをサポートし、ストレス軽減につながります。有酸素運動やストレッチ、ヨガなどがおすすめです。
睡眠
十分な睡眠が大切です。不規則な睡眠パターンや睡眠不足はホルモンのバランスを崩すことがありますので、十分な睡眠時間を確保しましょう。
サプリメント
ビタミンやミネラル、オメガ-3脂肪酸などのサプリメントもおすすめです。ただし、これらのサプリメントを取る前に、まずは医師と相談し、最適なサプリメント選びをしましょう。
ホルモン療法
医師の指導のもとで行われ、特に更年期症状や生理不順に対して用いられます。