薄毛といえば、男性のお悩みと連想される方も多いと思いますが、悩んでいるのは男性だけでなく、女性の方も多いのが現状です。
男性薄毛はAGA（男性型脱毛症）と呼ばれているのに対し、女性の薄毛は「FAGA（女性型脱毛症）」呼ばれています。

「抜け毛が増えてきたかな？」「髪のボリュームが減ったかな？」「ハリやコシがなくなってきた？」と感じたら、
まずはクリニックでの受診をおすすめします。

 

AGAと、FAGAの違い

男性型（AGA）の場合は、頭の前方や頭頂部が、ピンポイントで薄くなり進行していきますが、女性型（FAGA）は、頭部が全体的に薄くなるのが特徴です。「びまん性」の薄毛状態と言われ、局所的に薄くなるわけではないので、自分では気づきにくいという点でも違いがあります。

 

FAGA（女性型脱毛症）の原因

女性の薄毛を引き起こす原因は、「ホルモンバランスの乱れ」が関わってくると一般的には考えられています。
このことから、40代以降（更年期以降）の中年女性に特に多く見られる薄毛症状です。

・加齢や出産等によるホルモンバランスの乱れ
・ストレス
・睡眠不足
・栄養不足

等。

女性ホルモンで一種である「エストロゲン」は、卵巣から分泌されますが、エストロゲンは「女性らしさをつくるホルモン」とも言われており、髪の毛の成長を伸ばしたり、髪を美しく保つ役割があります。加齢や出産は、このエストロゲンの量を極端に減らすという特徴があり、結果、女性の薄毛につながるのです。

 

FAGA（女性型脱毛症）の症状

・分け目の幅がなんとなく太くなったように感じる
・抜け毛が気になりはじめた
・全体的に髪が薄くなり、ボリュームがなくなったように感じる
・髪の毛が細く、弱くなった

加齢や出産後に、こういった症状を感じ始めたら、FAGA（女性型脱毛症）を疑うべきです。

 

FAGA（女性型脱毛症）の治療方法

一般的には内服薬と外用薬で薄毛改善を目指していきます。
エストロゲン含有のスプレーを塗布したり、ミノキシジルの処方等を行います。
ミノキシジルには、ヘアサイクルを正常に戻す作用があると言われており、
細胞の増殖、タンパク質の合成を促すことで、抜け毛の進行を防ぎ。発毛・育毛を促進します。

 

FAGA（女性型脱毛症）の予防方法

・食事
タンパク質、ビタミン、ミネラルをバランス良く摂る

・睡眠
1日6時間は睡眠すること

・適度な運動とストレス発散
体を動かしたり、趣味を持つ等で、身体的にも精神的にもストレスを溜め込まない

・飲酒・喫煙
適量にとどめる

・ヘアケア
1日2回以上シャンプーしない