生理が訪れるたびに、ズキズキとした強い痛みを感じる人もいます。また生理ではなくても、子宮や下腹部に痛みを感じると、何か病気なのでは…と不安になる人もいるでしょう。ここでは下腹部痛や子宮の痛みの原因を紹介します。
生理以外で発生する痛みには注意が必要
女性にとって、生理痛は、軽い・重いに関わらず多くの人が経験したことのある痛みです。生理が起こるたびに子宮収縮によるズキズキとした痛みを感じる人も少なくありません。中には毎月生理のときには痛みがあり、もうすでに下腹部痛や子宮の痛みは当たり前になっている人も多いでしょう。
しかし、生理が原因ではないのに下腹部痛や子宮の痛みが発生している場合は、体の中で何らかの異常が起こっているサインです。痛みを感じたときは、我慢せず何が原因であるのかを考えてみましょう。
下腹部痛や子宮の痛みが発生する原因
・腸の疾患
痛みとともに下痢になっている、ギュルギュルという腸の動く音が聞こえているという場合は、腸のトラブルが原因の痛みです。腸と子宮は近い位置にあるため、痛みの発生する場所を勘違いしやすいです。
・尿路疾患
下腹部の鈍痛、チクチクとした痛み、排尿痛がある場合は、尿路疾患の可能性もあります。腸と同様に、膣と尿道は近い位置にあるため、膣の痛みだと思っていた尿道だった…というケースもあります。
・婦人科疾患
①がん・腫瘍
子宮や卵巣に起こるがんや腫瘍は自覚症状が乏しいものも多く、がんや腫瘍が大きくなって周囲の器官を圧迫し、痛みにつながります。痛いと感じたときにはすでに病状が進行しているケースも多いです。
②炎症
卵巣・膣・骨盤内腹膜などが炎症した際も、痛みが発生します。痛みだけでなく発熱を伴うケースが多く、ズキズキとした痛みを感じやすいです。
③生理に関係する痛み
生理で起こる子宮収縮でも痛みを感じやすいですが、痛みが強すぎて日常生活にも支障をきたす場合、痛みが強くなっていく場合は子宮内膜症や月経困難症の可能性があります。
下腹部痛や子宮の痛みで病院を受診するべき?
下腹部痛や子宮の痛みがある場合、どれぐらいで病院を受診するべきか悩む人も多いです。痛みが出て病院へ行こうか悩んでいる間に、痛みが引いてきた…という場合は、つい受診を後回しにしがちです。また痛みはあるけれど我慢できないほどではないから…と受診するタイミングを見計らっている人もいるでしょう。
病院を受診する際は、以下のポイントをチェックして目安にしてみてください。
・病院の診察時間内に受診すればよいケース
①我慢できる程度の痛みが長く続いている
②痛みとともに発熱を伴う
③下痢や嘔吐といった症状がある
④痛みはあるものの、睡眠はしっかりととれている
⑤食事や水分補給は問題なし
以上の場合は、それほど慌てて受診をする必要はありません。ただし受診をしなくて良いというわけではありません。病院の診療時間に、一度相談してみましょう。
・夜間病院や救急病院をすぐに受診したほうが良いケース
①痛みが強すぎて眠れない
②歩く振動で痛みが強まり、歩行ができない
③嘔吐や吐き気がとまらない
④眩暈がする
⑤大量の出血、血便や下血がある
⑥痛みが増している
これらの症状を伴う場合は、様子を見ずにすぐに病院を受診しましょう。
痛みは体のSOSかも?我慢せず診察を受けよう
下腹部痛や膣の痛みにはさまざまな原因がありますが、実際の原因は医師の診察を受けてみなければわかりません。強い痛みや大量の出血と伴わない場合でも、長く痛みが続いている、なんだかおかしい…と感じたときは診察を受けましょう。
痛みは体からのSOSのサインだと思い、無視せず向き合ってください。
医院紹介
熊本市西区にある「すえなが婦人科・産科クリニック」は、地域に根差した女性のためのクリニックです。経験豊富な産婦人科専門医が、女性のさまざまな症状・お悩みにお応えします。一般的な産科・婦人科の診察だけでなく、トータルのがん検診、子宮頸がんの予防や早期発見、リンパ浮腫の治療、性感染症の診療にも対応しています。
患者さんにご理解・ご納得していただいてから診療を受けてもらうことを大切にしており、患者さん1人ひとりに時間をかけてお話をして、検査・治療などについて丁寧にお伝えすることにこだわっています。
ご自身の体で何か不安なこと・心配なことがあれば、ぜひ一度ご相談ください。
【医院名】
すえなが婦人科・産科クリニック
【住所】
熊本県熊本市西区二本木2丁目8-13
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