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【子宮頸がんワクチン】子宮頸がん予防とワクチン接種

2023.05.15

子宮頸がんとは、子宮の頸部にできるがんのことを言います。早期に発見できれば比較的治療を行いやすいがんですが、進行すると治療が難しく、骨盤の中のリンパ節に転移したり、子宮頸部の周りの組織にひろがったり、肺など他の臓器に転移することもあります。

子宮頸がんの現状

日本では、年間:約11,000人が子宮頸がんにかかり、そのうちの約2,900人が亡くなっていると言われています。20歳代〜30歳代で罹患数が多いのも特徴で、子宮頸がん治療により子宮を失い、妊娠ができなくなる女性が多くいるのが現実です。

子宮頸がんの原因

子宮頸がんの原因のほとんどが、ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染することが原因だということがわかっています。感染経路は性的接触によるもので、性交経験がある女性の過半数は、感染機会があると言われています。

子宮頸がんの症状

子宮頸がんは、早期には自覚症状がほとんどありません。進行すると、おりもの異常、不正出血(月経以外の出血)、性行為時の出血、下腹部の痛み等の症状があらわれます。出血には個人差があり、おりものに少し血が混ざる程度や、血の色が褐色になるだけのもの等様々です。排尿時痛み、違和感、腹部の膨満感があらわれる場合もあります。

子宮頸がんワクチンの対象者

小学校6年〜高校1年相当の女子が、HPV感染症を防ぐワクチン(HPVワクチン)の、接種対象者となります。HPVワクチンは、公費で接種できます。

子宮頸がんワクチンの接種時期と接種回数

HPVワクチンは、接種時により、接種回数が異なります。

<1回目の接種を15歳になるまでに受ける場合>
1回目の接種から5ヶ月以上あけて、2回目の接種を行います。この場合、接種回数は2回で完了です。

<1回目の接種を15歳になってから受ける場合>
1回目の接種から1ヶ月以上間隔をあけて、2回目を接種し、そこから3ヶ月以上間隔をあけ、3回目を接種します。接種回数は、3回で完了です。

子宮頸がんワクチンの副作用

ワクチン接種後に見られる副反応として、発熱、接種部位の痛み、腫れ、注射そのものの痛み、注射への恐怖等が挙げられます。副反応は軽度なものから重篤なものまで個人差がありますが、接種に当たっては、有効性とリスクとを理解したうえで判断するようにしましょう。

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