ブログ

子宮頸がんの術後に起こる症状と再発予防としてできること

子宮頸がんの手術を受けると、体には変化が生じます。術後に起こる症状と向き合いながら、再発しないように予防にも力を入れましょう。

術後に起こる主な症状

・排尿障害

子宮を広範囲で切除した手術(広汎子宮全摘術)などは、排尿機能にかかわる神経を傷めることがあるため、排尿障害を招く恐れがあります。

尿意を感じなくなる、尿意があってもうまく排出できない、気づかないうちに尿漏れが起こるなどの症状が発生するでしょう。通常なら排尿の訓練や薬の内服で回復しますが、まれに長期にわたって排尿がしづらいままの人もいます。

・卵巣欠落症状

50歳より前に子宮と卵巣を摘出した場合、卵巣を含む骨盤内に放射線療法を受けた場合は、卵巣欠落症状が発生します。

のぼせや発汗、イライラしたり不眠になったり、膣の萎縮で炎症が起こったり骨粗しょう症を引き起こしたりとさまざまな症状があります。

必要に応じてホルモン剤の投与を行います。

・むくみ

術後に再発する割合とは?

子宮頚がんが再発する際、再発のタイミングは75%以上が治療から2~3年以内です。ただし治療から5年以上経過しても再発する人もいるため、2~3年経過すれば再発しない、というわけではありません。治療後は、決められた周期でしっかりと外来通院を行い、経過観察を継続することが大切です。

再発率は、子宮頸がんのⅠ期まででリンパ節転移が見られない場合、90%程度もしくはそれ以上の生存率で、再発するのはまれです。ただしリンパ節転移がある、がんのサイズが大きい、子宮の外までがんが広がっているⅡ期以上になると、進行と再発率も高まります。

手術後に摘出した子宮、またはリンパ節の病理組織検査の結果により、がんがどの程度広がっているのか、その後の再発の可能性はどれぐらいあるのかがわかります。主治医からは自分の病理組織検査の結果をチェックし、再発予防のために追加治療の必要性はあるのか、その後はどれぐらいの頻度で経過観察を行う必要があるのかを確認しましょう。

子宮を全摘しても再発はする?

子宮頸がんの治療において子宮をすべて摘出した場合でも、目に見えない小さながんが残っていることはありえます。子宮があった場所や周辺の骨盤内に再発するケース、子宮よりも遠い位置にある臓器に転移して再発する、というケースもあるでしょう。

遠隔再発の可能性が高い部位は、肺や傍大動脈リンパ節、胸部、リンパ節(鎖骨周辺)、骨などです。症状がなくても、定期的なCT検査や血中腫瘍マーカーの上昇で再発が見つかるケースもあります。

子宮頸がんの再発予防としてできること

・ライフスタイルを改善させる

子宮頸がんの再発予防のためには、まずライフスタイルの改善が必須です。禁煙をする、バランスの良い食事をする、適度な運動をする、しっかりと休養できる環境を整える、というような生活習慣の改善が予防につながるでしょう。

①栄養バランスの整った食事
がん再発予防のためには、バランスの良い食事が求められます。同じ食材を食べ続けるのではなく、さまざまな食材を少しずつ食べるように心がけ、野菜や果物を多く含む食事を意識しましょう。抵抗力や免疫力のアップに役立ち、がんの再発予防につながります。

②体重のコントロール
がん再発予防には、体重コントロールが重要です。体重が適正体重より多い場合、運動だけでなく食事面でのカロリーコントロールもしっかり行いましょう。肥満はがんの再発率を高めるといわれています。

③飲酒はほどほどに
飲酒は完全に絶つ必要はなく、節度を守った飲酒であれば禁止されることはありません。お酒の量は、女性なら1日コップ1杯ほどが望ましいです。

・再発予防のための治療

①薬物療法
いわゆる抗がん剤治療です。全身にあるがん細胞に働きかける治療法で、さまざまな場所に潜んでいるかもしれない微小ながん細胞をやっつけます。

②放射線療法
放射線治療は、手術でがんを切除した後、周囲に放射線を照射して残っているがんをたたきます。放射線はがん細胞以外の細胞にもダメージを与えるため、副作用には十分注意しなくてはなりません。

再発予防に関して、医師としっかり話し合おう

がんは再発する可能性がある病です。だからこそ、きちんと医師と連携し、コミュニケーションをとりながら根気よく治療・経過観察を続けることが大切です。

信頼できる医師を見つけて適切な治療を受けることが、がんから復活するために重要といえるでしょう。

医院紹介

熊本市西区にある「すえなが婦人科・産科クリニック」は、地域に根差した女性のためのクリニックです。経験豊富な産婦人科専門医が、女性のさまざまな症状・お悩みにお応えします。一般的な産科・婦人科の診察だけでなく、トータルのがん検診、子宮頸がんの予防や早期発見、リンパ浮腫の治療、性感染症の診療にも対応しています。

患者さんにご理解・ご納得していただいてから診療を受けてもらうことを大切にしており、患者さん1人ひとりに時間をかけてお話をして、検査・治療などについて丁寧にお伝えすることにこだわっています。

ご自身の体で何か不安なこと・心配なことがあれば、ぜひ一度ご相談ください。

【医院名】
すえなが婦人科・産科クリニック

【住所】
熊本県熊本市西区二本木2丁目8-13

【電話番号】
096-352-7280

【診療時間】
9:00~12:30/13:30~18:00
※土曜の午前診療は14:00まで

【休診日】
土曜午後、日曜、祝日

【アクセス】
市電A系統「田崎橋駅」下車徒歩3分
JR鹿児島本線「熊本駅」下車徒歩5分